定年後のキャリアデザイン術を書いた「知らないと後悔する定年後の働き方」(フォレスト出版)という本を紹介します。
著者は、中高年専門ライフデザイン・アドバイザー、リスタートサポート木村勝事務所代表の木村勝さんです。
木村さんは、日産自動車で人事を長年にわたってやってこられ、その後も中高年のキャリア支援のプロ集団の部長をされた方で、50歳前半に独立されてからも多くの中高年のセカンドキャリアの支援を行われてきた方です。
また三現主義(現場・現物・現実)をおさえた人と人とのコンタクトを通じてのノウハウの伝承によって、多くの企業の人事部がかかえる職場の課題の解決や、人材育成のサポートをされてきました。
稼ぐ力を身につけて働けるうちは働き続けて人生100年時代を豊かに生きるための55歳からはじめるサラリーマンの出口戦略。
定年後の働き方を考えたい人のための本です。
「知らないと後悔する定年後の働き方」の構成
「知らないと後悔する定年後の働き方」の構成は以下のようになっています。
- 第1章 国も企業もあなたの面倒を最後まで見てくれません!
- 第2章 定年後の生活レベルは60歳までのすごし方ですべてが決まる
- 第3章 「働けるうちは働く人」になるためのセルフ意識改革
- 第4章 「働けるうちは働く人」になるためキャリアデザイン術
- 第5章 あなたのキャリア&スキルをお金に変えるための具体的な方法
「知らないと後悔する定年後の働き方」読んだ私の視点
この本には、中高年が定年後の人生をどのように歩いていくかの具体的な処方箋が多く書かれています。
木村さん自身が、50代前半に独立して活動されており、そこからの経験もたくさん盛り込まれています。
木村さんは、1961年生まれとのことなので、私より4歳上です。
木村さん自身のご経験とこれからの活動を見て、私自身の定年後の生き方のお手本になる部分も多いと勝手に思っています。
この本を読んで感じたことは、今の時代の働き方には実はたくさんの方法があるということ。
私のような昭和バブル生まれのサラリーマンの多くが、会社に勤めて働くということ以外の働き方を知りません。
まずは結構たくさんある働き方の選択肢を理解して行動してみることが大切ですね。
個人事業主やフリーランス、ひとり起業などの新しい働き方をしって、チャレンジを楽しむことが大切なのです。
この本に書いてあるのですが、起業と独立は同じではありません。
起業というとハードルが高く感じますが、独立することも起業ひとつの形態。
たとえば同じ仕事をしていても、会社に雇われてやることもできますし、個人事業主として業務委託として仕事をするという方法もあります。
一見、同じようですが会社に雇われて仕事をするのと、個人事業主として仕事をするのは大きく違います。
会社に雇われている限りは、給与は勤めている会社からだけです。
会社がなくなったら収入はゼロになります。
同じ仕事をしていても再雇用制度を利用すると給与は大きく下がります。
でも個人事業主なら違います。
はじめは勤めていた会社から業務委託で仕事をして業務委託料をいただき、そのノウハウを使って他の会社から仕事をもらうこともできる。
個人に稼ぐ力がつくのです。
個人に稼ぐ力がついて収入源が複数あれば、会社がなくなっても稼ぐことができます。
先行きに不安を感じているサラリーマンの方は、定年後の働き方を考える参考にしてみてはいかがでしょうか。
コメント