【50代の幸せ】50代のこれから幸福度はさがるのか?あがるのか?

50代からの幸せ

私も58歳になりました。

人生100年時代でも、半分を過ぎました。

50代は、いろいろな意味で人生のターニングポイントだと思います。

人生の後半戦にさしかかった50代、これからの人生も幸せでいたいですね。

幸せを測る尺度に「幸福度」というのがあるのを、ご存じでしょうか?

幸福度と年齢の関係に関して、ある興味深いデータがあります。

50代から歳をとるごとに幸福度がさがるのか、それともあがるのか?

皆さんは、どう思いますか?

目次

日本では幸福度は年齢とともにさがっていく

50代から歳をとるごとに幸福度がさがるのか、それともあがるのか?

答えは、「日本では歳をとるごとに幸福度がさがっていく」です。

「日本では」という点に50代からの人生を幸せに生きるためのヒントがあります。

下の図は、年齢による幸福度の推移をあらわしたものです。

年齢による幸福度の推移
ソース:内閣府:国民生活白書(2016年)

オレンジが日本で、ブルーがアメリカです。

「ここまではっきり違うのか!」と叫びたくなるほど、日本とアメリカでは違いますよね。

日本では年齢をかさねるほど幸福度がさがっていくのに、アメリカでは年齢をかさねるほど幸福度があがっていって、高いまま人生の終わりを迎える。

なぜ、ここまで違うのでしょうか?

KOHEI

アメリカ人の老後のほうが、圧倒的に楽しそうですね!

高齢になればなるほど幸福度が高まらないのは、日本の特徴だといいますが、なぜこうなるのでしょうか?

日本人の幸福度にマイナス影響を与える要因

日本人の幸福度にマイナス要因をみると年齢やストレスや失業などがあるようです。

この3つがどのように、幸福度に影響を与えているのか考えてみます。

幸福度に影響を及ぼす要因
ソース:内閣府:国民生活白書(2016年)

幸福度にマイナス影響する「ストレス」について

日頃のストレスの程度を年齢別にみたデータがあります。

日頃のストレスの程度
ソース:内閣府:国民生活白書(2016年)

20代から50代にかけてストレスを感じている割合が高くなっていますが、ここで思うのは60歳以上でもストレスを感じている人が結構多いなということです。

本来は、老後のストレスの少ない生活を送っているはずの高年齢の人でもストレスを感じているのです。

次にストレスの要因をみると、収入や、仕事、職場の人間関係などでストレスを感じています。

ストレスの原因
ソース:内閣府:国民生活白書(2016年)

ストレスの原因は、仕事や働き方と関係がありそうですね。

そして労働時間と幸福度の関係をみると、負の相関がみられるとのこと。

労働時間が、少ないほど幸福度があがる、労働時間が多いほど幸福度がさがるということです。

幸福度と1人あたりの平均労働時間
ソース:内閣府:国民生活白書(2016年)

日本は労働時間がながいことで長年有名でしたが、それも少し改善傾向にあるようです。

とはいえ、欧米各国とはまだ差があります。

諸外国における「過労働時間49時間以上の者」の割合
ソース:厚生労働省、令和2年版過労死等防止対策白書(本文)

そして休日以外の日の自由時間がすくないのもストレスの要因になっています。

ソース:内閣府:国民生活白書(2016年)

長時間労働や自由時間の少なさなど、データをみればみるほど、年齢と幸福度についての日本とアメリカの違いは、「働き方」の違いからくるのではと思えてくるのです。

幸福度にマイナス影響する「失業」について

失業も幸福度に大きな影響をあたえます。

失業すると不安になりますから、当たり前かもしれません。

厚生労働省:失業率の国際比較
ソース:厚生労働省:失業率の国際比較

ただ世界の主要国と日本との失業率をみると、日本の失業率は驚くほど低いのです。

コロナがあって状況は変化しましたが、世界の中で見ると日本の失業率はやはり低い。

であるにもかかわらず、失業によるストレスを感じていることが多いのはなぜでしょうか?

完全失業率(月次、季節調整済)
完全失業率(月次、季節調整済)
ソース:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

やはり「日本人の働き方」が関係していると思います。

特に50代からは、役職定年、早期退職によるリストラ、配置転換、降格などの、自分ではどうすることもできないような、自信をなくすような出来事も多く起きます。

失業率が非常に低いのにストレスに感じるのは、常に「失業するかもしれない」という不安を抱えているからではないでしょうか?

日本人の働き方の問題点

日本では年齢をかさねるほど幸福度がさがっていくのに、アメリカでは年齢をかさねるほど幸福度があがっていく、この大きな違いは、日本人とアメリカ人の生き方・働き方の違いにあります。

そこには以下のような日本の独特の問題がみえてきます。

日本の働き方の構造的な問題点
  • サラリーマンの比率が高いこと
  • 定年という日本独特の仕組み
  • 独立・起業・フリーランスで働く人が少ないこと
  • 仕事・働くことに対する考え方の違い

サラリーマンの比率が高いこと

日本の労働人口に占めるサラリーマンの比率は8割をこえて、世界の中でも高いです。

このこと自体は別に悪いことではないのですが、問題は長い労働時間とストレスフルな人間関係です。

そして50代は特にですが、終身雇用崩壊にともなう失業の不安が高まります。

失業率はものすごく低いにかかわらず、失業するかもしれないという不安は大きいというのが日本の特徴ではないかと思います。

さらに一回失業すると挽回しにくいのも日本です。

50代になると転職はなかなか厳しいでしょう。

一方、アメリカでは能力で判断するので、採用する側も年齢をあまり重視しません。

KOHEI

私の姉は今、アメリカに住んでいますが、60を過ぎてから転職して昇進しました。

定年という日本独特の仕組み

日本のサラリーマンの仕事に対する不安は、終身雇用が崩壊して一層深まりました。

終身雇用という仕組みがうまく機能していた時は、定年制度もよかったのですが、今では定年は勤めあげて幸せに退社というようなものではありません。

年金受給も65歳に引き上げられ、60歳定年は再雇用を選択するか否かの決断をせまられます。

日本のサラリーマンは、どうやって働き続ければいいのかという不安がつきまといます。

ちなみにアメリカには定年という言葉はありません。

アメリカでは仕事を辞めるのは、retire(リタイア)といいます。

そこに日本の“定年”のような寂しい感じはありません。

独立・起業・フリーランスで働く人が少ないこと

サラリーマンの比率が高いということは、独立・起業・フリーランスで働く人が少ないということでもあります。

終身雇用の中で、長年1社で働いてきたサラリーマンにとっては、独立・起業はハードルの高いです。

起業といったって「どうすればいいの??」という感じでしょう。

私もサラリーマンだったのでわかります。

独立すると自由な時間が増え、自分で決めることが多くなります。

つまりサラリーマンよりストレスは感じない。

そして自分で働いていれば、定年という考え方はありません。

いつ辞めるかは、自分で決めればよいわけです。

仕事・働くことに対する考え方の違い

日本人は、「仕事は厳しいもの」「家計をささえるために我慢してやらなければならないもの」という働き方に対する考え方が多いと感じます。

そしてサラリーマンとして会社1社に依存しての定年という枠組みが、失業や収入に対する不安を高めます。

失業するイコール収入ゼロになる、さらに年齢が高ければ高い程、再び働くハードルはたかくなるので、どんどん不安になる。

そして年金にたよった老後資金と暮らし方が定年後も窮屈な生き方になっているような気がします。

一方でアメリカは、仕事は楽しくやるものという働き方に対する考え方が多いです。

独立、フリーランスで働けるだけ働こうという人も多い。

私は30過ぎでアメリカのコネチカットに自費留学し、ある家庭にホームステイしていましたが、そこのホストファミリーのお父さんもフリーランスで働いていました。

広い家で、自分のやりたい時間に仕事をしていたように思います。

欧米の人は、年齢が高くなるにつれ、自分が好きなことをして好きな働き方をする。

いつまで働くかは自分で決めるし、誰とつきあうかも自分で決める。

こういった働き方に関する違いが、アメリカと日本の年齢につれての幸福度の大きな違いになって表れているのでしょう。

50代からも幸せな生き方

ここまで、日本では年齢をかさねるほど幸福度がさがっていくのに、アメリカでは年齢をかさねるほど幸福度があがっていく、なにが違いなのかをみてきました。

では、日本人も50代からのこれからの後半戦の人生を幸せに生きることはできないのか?

年齢を重ねれば重ね程に幸福感が増していく、アメリカ人のような生き方はできないのか?

私はできる!と思います。

ヒントは多くありました。

ポイントは、定年後60歳からの働き方にあります。

まず自分が本当に好きなこと、やりたいことを軸にして働くこと。

生計をたてるために働く、いわゆるライスワークではなく、楽しんで働くライフワークにすることです。

自分で働いていれば、幸せにマイナス影響をあたえるストレスも減ります。

年齢を気にせずにいつまでも働けますし、人間関係も自分で決めることができます。

そして定年ではなく、リタイアは自分が好きな時にすればいい。

自分で働いているので、失業そのものがなくなるので、失業の不安ももうありません。

こうすれば50代からの人生も幸福度ずっと上げていくことができると思うのです。

人生後半戦の幸せのために、50代の今がターニングポイントだと思います。

50代の今のうちに、60歳定年後の人生設計をすることが大切!

自分の今までを見つめなおし、本当に好きなこと、本当にやりたいことを決めて、行動する。

これからの人生を幸せにする準備です。

まとめ|【50代からの幸せ】50代のこれから幸福度はさがるのか?

日本では年齢をかさねるほど幸福度がさがっていくのに、アメリカでは年齢をかさねるほど幸福度があがっていって、高いまま人生の終わりを迎える。

年齢と幸福度の推移は日本とアメリカでは大きな違いがありました。

ここには日本人が、50代からのこれからの人生を幸せに生きるヒントが隠されています。

会社に依存して、収入や職場での人間関係や失業の不安によるストレスは、できるだけはやくに今のうちから小さくしましょう。

年齢とともに幸福度も高くなる生き方をするには、自分が本当に好きなことで働いて、自分のリタイアは自分で決めることができる状態が必要です。

自分が主役の生き方です。

50代のうちに、60歳定年後からの人生を幸せに生きるための人生設計をしましょう。

自分の今までを見つめなおし、本当に好きなこと、本当にやりたいことを決めて、行動する。

今までたくさん頑張ってきた50代だからこそ、これからの人生を幸せいっぱいの人生にしたいですね。

KOHEI

自分にたいするご褒美です!

60歳からは人生の黄金期がまっています。

動画で見る【50代の幸せ】50代のこれから幸福度はさがるのか?

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