中高年ビジネスマンが未来を生き抜くために、知識を経験を武器にする方法を書いた「ミドルシニアのための日本版ライフシフト戦略」(WAVE出版)という本を紹介します。
著者は、株式会社ライフシフトCEOで多摩大学大学院の徳岡晃一郎教授と、多くの中高年のセカンドキャリアの支援を行われてきた木村勝さんです。
徳岡さんは、2017年に還暦を迎えたさいに、ミドルシニアのビジネスパーソンの人生100年・80歳現役力を支援する株式会社ライフシフトを創業されました。
株式会社ライフシフトは、中高年の学びの場であるライフシフト大学を2019年に設立し運営しています。
リンダ・グラットン氏とアンドリュー・スコットが2017年に出版しブームになった「LIFE SHIFT: 100年時代の人生戦略」は日本の現状にあてはめるとどのようになるのか。
人生100年時代のミドルシニアを支援するお二人の視点で、日本版ライフシフトの戦略を書いた本です。
「ミドルシニアのための日本版ライフシフト戦略」の構成
「ミドルシニアのための日本版ライフシフト戦略」の構成は以下のようになっています。
- はじめに
- 第1章 このままだと「ミドルシニア」は生き残れない
- 第2章 ミドルシニアに武器を提供する/今こそ「日本版ライフシフト」が必要だ
- 第3章 【5つのM1】 マインドセット — 行動を変容する
- 第4章 【5つのM2】 ミッション創造 — 自分の軸を定める
- 第5章 【5つのM3】 学び(リカレント) — キャリアを高く売る
- 第6章 【5つのM4】 見える化 — 経験・知識・スキルを商品化する
- 第7章 【5つのM5】 マルチ化 — 変化への順応力を高める
- 終章 ミドルシニアの皆さまと企業人事部へのメッセージ
- おわりに
「ミドルシニアのための日本版ライフシフト戦略」を読んだ私の視点
果たしてあなたは2027年の職場で生き残れるか?
この問いかけから話が、はじまります。
今から数年後の2027年には、どんな働き方をしているのでしょうか?
2027年の職場はどうなっているのでしょうか?
2027年の組織はどうなっているのでしょうか?
2027年の雇用は、人事評価は、人材育成は・・・
コロナ禍がきっかけになって、働き方も大きく変わりました。
朝は満員の通勤電車に乗って、一日中オフィスで仕事をして、夜になるとまた混雑した電車にのって帰宅。
今まで当たり前だった通勤がなくなりテレワークになり、時間の使い方や人とのつながりもどんどん変化していきます。
この変化は、元には戻りません。
そして人生100年時代で、70歳までみんな働く時代がすでにはじまっています。
この本では、「人生100年時代&80歳現役時代」と書いています。
この変化はミドルやシニアにとっては大きな危機でもあり、チャンスでもあります。
この変化をどう考えて、これからの生き方働き方のための準備をしたら良いのでしょうか?
定年後の生き方と働き方のカギになるのは5つのMとライフシフト大学では教えているそうです。
- 【5つのM1マインドセット — 行動を変容する
- 【5つのM2】 ミッション創造 — 自分の軸を定める
- 【5つのM3】 学び(リカレント) — キャリアを高く売る
- 【5つのM4】 見える化 — 経験・知識・スキルを商品化する
- 【5つのM5】 マルチ化 — 変化への順応力を高める
私は、30年以上サラリーマンをしてきましたが、56歳で会社を辞めて自分の人生を歩くことにしました。
失敗する恐怖もあったけれど、会社を辞める決断をして良かったと感じでいます。
人生100年時代は、同じ会社でずっと働くことはリスクになります。
終身雇用は崩壊して、会社はいつまでも守ってくれません。
リスクになるのはわかっているけど、どうしていいかわからない。
そう思っているミドルシニアも多いはずです。
この本は、そんな人にとって考えはじめるヒントを与えてくれるかもしれません。
今まで会社に依存していた自分の人生を、自分の人生に変えましょう。
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