人生100年時代になり、新たな100年時代の人生戦略が必要になる。
発売以来売れ続けているLIFE SHIFTという本があります。
今回は、400ページあるオリジナル版のエッセンスをギュッと詰め込んで読みやすくした「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)という本を紹介します。
著者は、リンダ・グラットン氏とアンドリュー・スコット氏です。
人生100年時代になると、今までのような3ステージの人生は生きられなくなる。
オリジナルでは、ジャック、ジミー、ジェーンの3人の人生から、人生100年時代におきる変化をみています。
超訳版では、日本人の俊夫、貴弘、萌美が登場します。
コンパクトにまとめられていて、これを読めば100年ライフで何が変わるのか?ライフシフトの意味がわかりますよ。
「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」の構成
「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」の構成は以下のようになっています。
- 序章:これからの日本人におこる10の変化
- 第1章:人生100年時代は本当に来る?
- 第2章:3ステージの人生は苦しくなる
- 第3章:無形資産が人生を左右する
- 第4章:人生はマルチステージ化する
- 第5章:100年時代の新しいシナリオ
「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」は、オリジナルの構成とは若干違いますが、内容はほぼカバーしています。
自己啓発書のようなスタイルで、読みやすいです。
「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」を読んだ私の視点
人生100年時代、ライフシフトという言葉は、いろいろな場面で聞くようになりました。
でも日本人の受け取り方は、必ずしもポジティブではないように感じます。
超高齢化社会に突入した日本だから、老後資金の不安をいだくことも多いから、人生100年時代に不安があるひとが多いのかもしれません。
本の中で紹介されていますが、もっとも大きな変化は、人生を今までのように「教育ステージ」「勤労ステージ」「引退ステージ」の3つのステージにきれいに分けて考えられなくなるということです。
終身雇用は崩壊して、定年後は年金で悠々自適な暮らしをすることはもうできません。
実際、私の人生もすでに3ステージではなくなっています。
50歳から3回の転職をして、56歳で会社をやめました。
- 実際に稼ぐ力をつけて、子供たちの学費を払い立派な社会人として送り出せるか?
- 65歳の年金受給開始までを、どう乗り切るか?
- 人生80年時代+20年という期間を生きるための妻と2人の老後資金は足りるのか?
こんな不安が頭をよぎることもあります。
でも56歳で会社をやめて新たなチャレンジをすることにしました。
会社に依存する人生ではなく、自分が主役の人生を生きることにしたのです。
人生100年時代になっても、生きるために我慢して働く期間が長くなっただけでは悲しすぎます。
人生100年時代は、チャレンジできる時代なのです。
せっかく生きる時間が増えたのなら、ワクワクすること好きなことをやって生きていこう。
ピンチは、チャンス!
ライフ・シフト自体はミドルやシニアだけの問題ではありませんが、特に50代になったら、定年後のワクワクするライフシフトを考えるのが良いと思います。
変化すること、チャレンジすることのワクワクや楽しさが、ライフ・シフトの本質なのかもしれません。
50代で実際にライフシフトを経験した先輩方の事例を書いたこちらの本も、参考になりました。
実践! 50歳からのライフシフト術―葛藤・挫折・不安を乗り越えた22人
コメント