還暦を迎えたら、「これからの生き方」を見直す良いタイミングです。
仕事中心の生活から解放された定年後は自由に使える時間が増える一方で、
何を基準に生きていけばいいのか迷う人も少なくありません。
そんなとき役立つのが 「自分軸の生き方チャート」 です。
これは、自分が大切にしたい価値観やテーマを整理し、
これからの人生をどう過ごすかを可視化するためのツールです。
定年をむかえたら自分軸の生き方チャートをつくって方向性を決め
まずは身体の動く(であろう)定年後から70歳までにやりたいことをリストアップしましょう。

自分軸の生き方チャートとは
自分軸の生き方チャートとは、これまでの人生を振り返り、
これからの人生で「何を大切にして、どうありたいか」を描くためのチャートです。
チャートの中心に自分のライフテーマ、こうありたいという「ありたい自分」を決めて名前をつけましょう。
定年後の理想や夢に名前をつけるイメージです。
「ありたい自分」に名前をつけたらその名前を中心に書き、
その周りに定年後の人生の鍵となる8つのカテゴリーを置きます。
- 自分
- 家族
- 遊び
- 交流
- 学び
- お金
- 社会
- 健康
8つ各カテゴリーには「やりたいこと」「実現したいこと」を書き出していきます。
頭の中で漠然と思っていることも、
チャートに書き出すことで、目指す方向性が明確になり、行動に移しやすくなります。

自分軸の生き方チャートはなぜ必要か
定年後は会社勤めが長い人は「会社」という枠から解放される分、
自分らしさをどう発揮していくかが大きなテーマになります。
「自分軸の生き方チャート」は、今までの経験からつくられた自分らしさ(自己概念や信念)をベースに、これからの「ありたい自分」、理想や夢へとつなげていくための地図のようなものです。


定年後の人生をどう考えるか
あなたは定年後、どんな生き方を望みますか?
「第二の人生」と言われるこの時期は、健康や家族との時間、自分の趣味や挑戦など、自由に組み立てられる一方で、方向性を見失うと時間だけが過ぎてしまいます。
だからこそ、定年後の人生を主体的に設計することが大切です。
なんとなく日々を過ごしていくのではなく、定年後はあなたの人生をあなたが主役で生きましょう。


自分軸の生き方チャートの作り方
自分軸の生き方チャートは3ステップでつくります。
Step1. 人生を振り返る
まず、これまでの人生をライフライン・チャートで振り返りましょう。
ライフライン・チャートは、自分の人生の山や谷とその時の感情や満足度を可視化し、これまで大切にしてきたことを見つめ直すワークです。
ライフライン・チャートについて詳しくは、以下を参照してください。

Step 2. 自分の価値軸を決める
次に「価値軸」を明確にします。
これまで大切にしてきたこと、そしてこれから大切にしたいことは何でしょうか?
例えばお金よりも時間を重視する人もいれば、人とのつながりを何よりも大切にしたい人もいます。

Step 3. チャートをつくり上げる
最後に、自分軸の生き方チャートをつくっていきましょう。
- まず真ん中にライフテーマを書きます
- 次に周りに8つのカテゴリーを書きます
- 各カテゴリーに「やりたいこと」を10〜15個書き出します
これで自分らしい人生を生きるための未来地図ともいえる自分軸の生き方チャートが完成します。
私の自分軸の生き方チャート
ご参考に私の自分軸の生き方チャートをご紹介します。
自分軸の生き方チャートは人それぞれに異なりますが、参考にしてみてください。

●自分
- 家族がいて家があり幸せは半分実現していると心に刻む
- 自分軸で自分と家族が幸せになる挑戦を生涯続ける
- 効果効率視点から幸せ視点に価値観をシフトする
- 進化と向上を信念にする、絶対的積極を継続するÒ妻と娘と息子を幸せにする、自分も幸せになる
- オフィスKMSIで自分軸で働き続ける(生涯現役)Ò楽しくなるまであきらめない
- キャリアコンサルタント養成講座のインストラクターになる
- 70歳までにやりたいことリストをつくって実行する
- 実行したことを情報発信する(ブログ、YouTube、X)
- 幸せになる言葉や情報を発信する(幸せの言葉)
- 家族の幸せのためにも自分が楽しくする
●家族
■妻を幸せにする挑戦を生涯続ける
- 話を聞く、共感する(そうだね)否定しない、一緒に眠る
- 飯能か秩父に移住する(65歳)
- こころ休まる家をつくる
- 一緒に散歩をする、旅行をする、映画を見る、美術館に行く
- バッティングセンターに行く、スカッシュをする
- 秩父のお母さんを大切にする(出来るだけ会う機会をつくる)
■娘と息子を幸せにする挑戦を生涯続ける
- 話を聴く(受容、共感)相談できる父親になる、応援者になる
- 出来る限り家族で誕生会をする(美由紀、早紀、一平)
- できたら孫に会う
■犬を飼う(新しい家族)
●遊び
■行きたいとこリストのところに行く
- バース、ベニス、ポルト(ポルトガル)、ドブロブニク(ポルトガル)
- 宮島、九十九島、宮崎高千穂峡、四国お遍路(道後温泉)
- 伊香保の横手館、スペイン村、福島で育った所、伊勢神宮
- 娘や息子の応援にいく、お城やお寺や神社をみにいく
■やりたいことリストのことをやる
- オリエント急行にのる、ピラミッドを見に行く
- 豪華客船で世界一周クルージングの旅をする
- LAで野球を見る、浅草で落語をみる、
- カセットデッキを買って昔のカセットを聞く(SD化)
●交流
- キャリアコンサルタント仲間と交流を継続する
- ライフシフトパートナーの交流を継続する
- ウクレレ仲間をつくり交流する
- 移住先で仲間が集まる場をつくる
- 移住先で地域イベントに参加する、地方貢献の仕事をする
- 移住先で外国人との交流する活動を手伝う
- 犬の飼い主仲間をつくる
- 今まで勤めてきた会社の同僚やスタッフと楽しく交流する
- ブログの更新と発信
■親族
- 姉の家族と仲良くする
- 義理のお兄さん家族と仲良くする
●学び
- キャリアコンサルタント養成講座のインストラクターになる
- キャリアコンサルタントの活動と学びを続ける
- ライフシフターの活動と学びを続ける
- オンリーワンのキャリアコンサルタントになるÒ自分軸の生き方コンサルタントの活動をするÒ ①ライフライン・チャート②キャリアドッグ・カウンセリング・③自分軸のセカンドキャリアチャートのセミナー・ワークショップ・講座
- ウクレレを弾けるようになる
- 透明水彩画+水彩色鉛筆で絵を描く(ゴッホ風)
- 小説を読むÒ小説を書く
- 料理のレパートリーを増やす(皆が喜ぶおいしい料理)
- 英語、日本の地理、歴史を学び続ける
●お金
- 価値を提供することでお金を稼ぎ続ける(生涯現役)
- 今の人材会社で気を入れて働く(歩ける仕事+複業)
- キャリアコンサルタント養成講座のインストラクターになる
- 自分軸をみつける活動で価値提供(キャリアドッグ、働き方個別相談、自分軸のセカンドキャリアセミナーなど)
- お金にケチケチしない(お金の心配をしすぎない)
- 野菜をつくって自給自足する
- お金を感謝と豊かな心のために使う、思い出作りにお金を使う
- 足るを知る、物欲を抑える
- 妻との旅行に1,000万円を充てる(~75歳)Ò 50万の旅行なら年2回で10年、100万なら年1回で10年
- 横浜の家を売って(令和9年以降)ワクワクの資金をつくる
●社会
- 今働いている人材会社でスタッフの支援をして役に立つ
- 人の役にたつキャリアコンサルタントになる
- キャリアコンサルティングの試験のサポートをする
- 自分軸で人生をワクワク生きる支援をする(ツール開発)
- ライフライン・チャートで人生振り返り
- 人生すごろく金の糸でライフテーマを見つける
- 自分軸の生き方チャートでスムーズに生きる
- 移住先の地域活動に貢献する(仲間が集まる場所)
- 人に感謝する、親切にする、笑顔でいる、利他の心をもつ
- お年寄りに席をゆずる、困っている人を助ける
- 地方貢献の仕事をしてみる、ボランティア活動に参加してみる
●健康
■心の健康
- 心を清らかに、強く、正しく、尊くする(天風)
- 勇気の煥発で積極的な気持ちを持ち続ける(消極的なくす)
- 的中する生き方をする(怒らない、悪口を言わない等)
- 人や社会に感謝する、笑顔でいる、ご機嫌なじじいでいる
- 今を味わう(過去に後悔しない、未来に不安を抱かない)
- 花や野菜を育てる(家庭菜園をする)
■体の健康
- 年間15,000歩を歩く(平均5キロ/日)ジムで泳ぐ
- 休刊日をつくる
- 毎日ベッドで腰の体操、歯磨きスクワット30回、垂直腕立30回
- 健康診断を年に1回受ける
あなたの自分軸の生き方チャートをつくってみましょう。
自分軸の生き方チャートを実現する
チャートができたら、あとは一歩ずつ行動に移していくだけです。
大切なのは、無理をせず「小さな実現」を積み重ねていくこと。
そうすることで、定年後の人生は「なんとなく過ごす時間」から「充実した時間」へと変わっていきます。
まとめ
- 自分軸の生き方チャートは、定年後を主体的に生きるための道しるべ
- 人生を振り返り、価値軸を決め、8つのカテゴリーにやりたいことを書き出す
- チャートをもとに小さな行動を積み重ねれば、定年後の人生はもっと豊かになる
還暦を迎えた今こそ、「自分軸」を持って新しい人生をデザインしてみませんか。

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