【林住期とは】林住期を人生の黄金期にするための3つのこと

林住期

林住期(りんじゅうき)という言葉を聞いたことがありますか?

臨終期ではありません。

林住期(りんじゅうき)です。

あまり聞きなれないですよね。

私は最近になって林住期という言葉をしりました。

林住期とは、インドに伝わる四住期という人生を4つに分ける考え方で、それぞれのステージにあった生き方をすることで幸せな生き方ができるというものです。

そして四住期の3ステージ目、50歳から75歳までの期間を林住期と呼びます。

この林住期こそが人生の最高の期間、人生の黄金期だというのです。

林住期を人生の黄金期にするためには、3つのことが大切だと考えます。

目次

林住期は四住期の3番目のステージ

四住期は、人生を「学生期」、「家住期」、「林住期」、「遊行期」の4つに分けて考えます。

この人生の3ステージ目が林住期です。

四住期の中の林住期
四住期の中の林住期
四住期の4つのステージ

学生期(0歳~25歳)― 学習し、身体と精神を鍛えて、生きるための知識と経験を積む

家住期(25歳~50歳)社会人としての力をつけて働き、家庭をつくり、子育てをする

林住期(50歳~75歳)子供が自立し、第二の人生を生きる人生のクライマックス

遊行期(75歳~)人生の終焉に向けての準備の時期、この世への執着をなくす

私が思う林住期を人生の黄金期にするための3つのことは、

  • 働くことを目的にしない
  • 方向をきめてジャンプ
  • これでいいのだ

です。

人生100年時代といわれる今であれば、林住期は60歳からはじまり、50代は林住期を人生の黄金期にするための準備期間といえるかもしれません。

KOHEI

50代は人生後半戦の準備期間です!

林住期は「働くことを目的にしない」

林住期を人生の黄金期にするためには、林住期には「働くことを目的にしない」ことです。

そもそも人は何で働くのでしょうか?

それは生きるからです。

生きるために働く、生きることが目的であって働くのは手段だったはず。

でも20歳から50歳までの家住期は、自分と家族をささえるために、ある意味自分を犠牲にすることがあっても必死で働いてきたのではないでしょうか。

そしていつしか生きるために働いているのではなく、働くことが目的になっている。

林住期になったら、その今までの働き方を見直す、働くのを目的にするのをやめてもいいのではということ。

つまり林住期からは、自分が本当にやりたかったこと、自分の好きなこと、やりたかったことをやって自分が主役の生き方をしてはいいのではないかということです。

労働時間をうって給与をもらい生計をたてるために働くのではなく、林住期になったら好きなことをやって生きるのが良いと思います。

好きなことを軸にして社会の誰かに貢献する、その感謝としてお金はあとからついてくるというのが理想的です。

KOHEI

労働時間を売るサラリーマンのフロー型ビジネスではなく、仕組みを作って価値を売るストック型のビジネスが良いです。

とはいっても人生100年時代の50代は、多くの人がまだまだ働き盛り、家のローンが残っていたり、子供がまだ学校に行っていたりと必死で働く時期を過ごしているかと思います。

その意味では、今の50代はまだ家住期にいて、林住期を人生の黄金期にするための準備期間だと思うのです。

人生100年時代、60歳からの真の黄金期に備えて、自分が好きなこと、本当にやりたいことは何なのかを発見することが必要なのではないでしょうか。

林住期は、方向を決めて「ジャンプ」

私は、最近になって林住期を知って興味を持ち、自分の人生に重ね合わせました。

そんな時に、「林住期」(五木寛之 著:幻冬舎文庫)という本を見つけ読みました。

その中で、五木氏が林住期は「ジャンプ」だといっています。

そうだなあと思います。

人は「学生期」、「家住期」と生きてきて、人生のクライマックスである「林住期」を迎えます。

働くことを目的にするのではなく、好きなこと、本当にやりたいことをやる林住期は、今までとは違った生き方を試みるため「人生の再出発」ととらえる人もいるかもしれません。

でもここで重要なのは、「林住期」は、今まで生きてきた「学生期」、「家住期」を否定するものではもちろんなく、清算して新しい生き方を始めるのでもないということです。

リスタートでも再出発なのでもない。

今までの「学生期」、「家住期」を土台にして、新しいステージに「ジャンプ」することなのです。

過去をリセットして新しくスタートするのではなく、いったん立ち止まって自分を見つめなおし、自分が本当に好きなこと、やりたいことを理解して、方向が決まったら思い切ってジャンプする。

それが林住期です。

50代は、60歳からジャンプする方向と高さと距離をきめる時期だと思います。

林住期は「これでいいのだ」

昭和生まれの私が小さいころよく読んでいた大好きな漫画が天才バカボンです。

天才バカボンのパパとその周りの登場人物が、あまりにもばかばかしくて、ばかばかしいのだけれども、それがとても面白い、時に哲学のようにさえ感じる、浅いようでとても深い作品でした。

天才バカボンは、大人になってからも、たまに取り出して読んでいます。

テレビ番組にもなりましたし、その後も「元祖天才バカボン」といった形で、新しく作り直されたりしていますので、昭和生まれの方の多くが知っているのではないかと思います。

この天才バカボンのパパの決め台詞が、ご存じの「これでいいのだ」です。

♪西からのぼったおひさまが、東へ沈む。え、本当?これでいいのだ♪

林住期は、天才バカボンのパパでいいのだと思います。

会社の中で、会社の組織と常識に振り回されてきた働き方を見直して、自分の本当に好きなこと、やりたいことをするのが林住期。

そして林住期は、自分できめてジャンプして、ジャンプに自信を持てばよいと思うのです。

誰かから指示されたり評価されたりするのではなく、自分で決めてジャンプする。

そしてジャンプしたら、

「これでいいのだ」

そんな気持ちで生きていけばいいと思います。

私のここまでの四住期

私も結構ながく生きてきたなあと最近は思うようになりました。

私は「学生期」の18歳まで福島で過ごしました。

福島市郊外の吾妻山がみえる場所で小学校と中学校時代を過ごし、高校は福島市の中心部にある福島県立の男子校にすすみました。

大学は東京の大学に入り、東京での一人暮らしをはじめます。

大学を卒業して広告会社に入りますが、ここまでが私の「学生期」です。

新卒ではいった広告会社に8年勤めた後、アメリカに1年間の自費留学。

アメリカから帰ってきた1998年に、イギリスのネット通販会社の日本市場進出にスタートアップメンバーとして参加します。

その後は、この会社で日本のトップであるカントリーマネージャーやカスタマーサービスのアジアヘッドまで登りつめますが、CEOの交代にともなって、なんと50歳でリストラされます。

プライベートでは、38歳の時に母を亡くし憔悴しきっていたところで、39歳で妻にであい結婚、その後、女の子と男の子を授かりました。

ここまでが古代インドの四住期でいうところの、私の「家住期」です。

ジェットコースターのようでした。

KOHEI

まだ全然、一区切りついてないですね!

四住期でいえば林住期の開始である50歳でリストラされてから、3回の転職を経験します。

1社目は封建的な日本の会社に常務執行役員補佐で入りますが、パワハラ上司がいて6か月で退社となります。

この間、ハローワークにも通いました。

50歳からの転職2社目はCEOの交代に伴う体制変更もあり4年ほどで退社、50歳からの転職3社目は、理由のわからない降格をいいわたされて、会社を辞めることに。

理由がわからない降格をいいわたされたとき、私は今後の生き方をどうすべきか考えました。

そして今までの自分の人生を見つめなおし、会社に依存することはやめて、自分が主役の人生を歩むことに決めたのです。

私のとっては、まさにここが「家住期」の終了、「林住期」の始まりです。

私は、自分の本当にやりたいことをきめて「ジャンプ」しました。

これからは人生の後半戦、人生の黄金期といわれる「林住期」を精一杯生きていこうと思います。

KOHEI

これでいいのだ!

林住期50代の過ごし方|60歳から林住期の準備期間

私の「学生期」、「家住期」、そして「林住期」の始まりを簡単にご紹介しましたが、50代ともなると今までの生き方は人それぞれで、100人100通りあるのだと思います。

今の仕事が本当に自分のやりたいことと一致していれば幸せですし、そのままさらにジャンプできるでしょう。

一方で、今の仕事が、本来自分がやりたかったことと違う、あるいはだんだんとずれてきて難しさを感じている方も多くいると思います。

自分の今までの人生を振り返って感じますが、若い時はがむしゃらに働いてきたけれども、50代になっていったい何のために働いてきたのか、これからどうなるのかと考えることも多くなったかもしれません。

役職定年やら早期退職やら、理不尽な評価や降格など、なにかと自信を失わせるようなことが多くなるのも50代です。

今の会社で仕事をしていくことに難しさを感じながらも、まだまだ家住期まっただ中で、今の会社をやめるわけにいかずに堪えている50代も多いと思います。

人生100年時代、本当の人生の黄金期、林住期は60歳ぐらいからスタートする。

その意味では、50代は60歳からの林住期のための準備期間です。

私の場合は、不本意な降格という出来事によって、林住期のためのジャンプをしましたが、会社にいる方は危険を冒して辞める必要はありません。

会社で働きながら、もうすぐやってくる林住期に向けての準備をするのです。

林住期に向けての準備とは、今までの自分の人生を振り返って、自分を見つめなおして、自分の本当に好きなこと、本当にやりたいことを決めることです。

自分の本当に好きなこと、本当にやりたいことを決めたら、会社にいながらジャンプに向けて行動を開始する。

終身雇用も崩壊した今の時代は、会社はいつまでも面倒をみてくれません。

人生100年時代、60歳定年から40年の時間があります。

KOHEI

人生80歳なら8万時間、人生100歳なら16万時間あります!

この60歳定年後からの時間をどのように生きていけるか、人生後半戦を決めるのが、50代の準備期間なのだと思います。

50代で定年後の人生設計をしておくことが、林住期を輝く黄金期するためには必要だと、50代をかけていった先人が教えてくれます。

【林住期とは|林住期を人生の黄金期にするための3つのこと】のまとめ

林住期とは、インドに伝わる四住期という人生を4つに分ける考え方で、それぞれのステージにあった生き方をすることで幸せな生き方ができるというものです。

そして人生の3ステージ目、50歳から75歳までの期間を林住期と呼びます。

林住期を人生の黄金期にするためには、3つのことが大切です。

  • 働くことを目的にしない
  • 方向をきめてジャンプ
  • これでいいのだ

人生100年時代といわれる今の50代はまだ家住期にいて、林住期を人生の黄金期にするための準備期間です。

50代になったら、60歳からの真の黄金期に備えて、準備をしましょう。

会社にいる方は危険を冒して辞める必要はありません。

会社で働きながら、もうすぐやってくる林住期に向けての準備をするのです。

林住期に向けての準備とは、今までの自分の人生を振り返って、自分を見つめなおして、自分の本当に好きなこと、本当にやりたいことを決めることです。

自分の本当に好きなこと、本当にやりたいことを決めたら、会社にいながらジャンプに向けて行動を開始する。

インターネットでつながった今は、パソコンひとつ、自分ひとり、自宅でも行動することもできます。

動画で見る【林住期とは】林住期を人生の黄金期にするための3つのこと

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