私は50代で3回の転職をしました。
50歳になる前は50代でこんなに転職すると思っていませんでしたし、実際に50代になっても転職は可能なのだなと知ったのは自分が転職をしてからです。
人生100年時代において、50代は60歳定年後の人生を輝かせるための大切な準備期間です。
60歳からの働き方も見据えたうえで、準備もかねて自分のスキルと経験を磨くためであれば50代での転職も良い。
50代で転職をすることで新しい世界を知ることもできるでしょうし、市場での自分の評価を確かめることもできます。
私にとって50代の3回の転職を経験は、自分を磨く良い経験になりましたし転職で給与はあがったので、いろんなことがありましたが成功だったと思います。
50代で3回転職した私が行った成功の5ステップは、誰でもできることです。
- 職務経歴書をしっかりかく
- 転職サイト登録に登録する
- 面談する
- リスト化する
- アップデートする
50代での転職を成功するには前向きに行動することが大切です!
50代で転職を3回した私の成功の5ステップ
50代で転職を3回した私が行ったことは誰にでもできることです。
今までいろいろと試行錯誤を繰り返しながら作ってきたノウハウですので、50代で前向きな転職を考えている方は参考にしてください。
またたとえ転職をしなくても、自分の今までの経験と強みを知るということは今後のキャリアにもプラスです。
いつ転職することになるかもしれないですし、自分で稼ぐ力をつける際も自分を理解することがスタートです。
50代で転職を3回した私の成功の5ステップは、以下です。
- 職務経歴書をしっかりかく
- 転職サイト登録に登録する
- 面談する
- リスト化する
- アップデートする
わたしは50代から3回の転職をしましたが、すべてキャリアアップを目指した転職です。
3位回の転職で、給与はさがるどころかあがりました。
①職務経歴書をしっかりかく
今まで転職した経験がある人であれば、職務経歴書を書いたことがあると思います。
もし新卒で入社してずっと同じ会社で働きてきた人であれば、職務経歴をかいたことはないかもしれません。
そんな方は、この機会に自分のキャリアを棚卸するために作ってみるのも良いのではないでしょうか。
転職するためには、今までどんな学校にはいってどんな会社につとめたかという履歴書よりも職務経歴書のほうが大切です。
そして50代で(50代に限らず)転職を成功させるための職務経歴書は、強みにフォーカスして実績ベースで具体的に書くことです。
私は長く外資に勤めてきたので感じるのですが、能力主義のなかで育ってきた欧米人はとても自分をアピールするのが上手です。
一方で、日本人は職務経歴書もとても控えめな傾向があります。
これも終身雇用の弊害かもしれません!
人材を探している人材会社の担当者(リクルーター)も、会社の採用担当者も職務経歴書をみて判断するので、職務経歴書は転職を成功させるためにはとても重要です。
フォーマットは必ずしも決まっていませんが、次のようなことを含めると良いです。
- 入社したら、会社にどのように貢献できるか
- 自分の強み
- 今まで働いてきた会社名(順番は新しいものから、古いものに)
- それぞれの会社での担当業務と職責
- 主な実績(具体的に数値や事例で成果を伝える)
- 資格や受賞歴(会社内のものでも価値があれば記載)
50代ともなれば様々な業務にかかわってきたはずです。
嘘はNGですが自信をもって自分の強みや実績をアピールしましょう。
人材を探している人材紹介会社の担当者や会社の採用担当者が、「この人はこの役割ができるのでは!」と思ってもらえるような職務経歴書を書きましょう。
外資系であれば英語の職務経歴書(英文レジュメ:CV=curriculum vitae)が必須です。
外資の場合には日本でいう履歴書は、必要ありません。
英文レジュメの様式で書くとより強みをアピールできるかもしれませんので、英語に拒否反応がない方は英文レジュメにチャレンジするのもおすすめです。
内容は、日本語で書いた職務経歴をベースにすればよいです。
ご参考までに、私の職務経歴書の一部を紹介します。
職務経歴書を書くヒントになれば幸いです。
②人材紹介会社の転職サイト登録に登録する
自分をアピールできる職務経歴書を書いたら、人材紹介会社の転職サイトに登録します。
転職サイトによって入力すべき内容は若干異なりますが、職務経歴書にそってしっかり記入しましょう。
またPDFで職務経歴書を添付できるサイトには、書いた自己アピールの職務経歴書を添付します。
外資の場合は英文レジュメもしっかり入力します。
人材紹介会社はものすごくたくさん存在しますが、チャンスはいつどこからくるかわからないので、出来るだけ多くのサイトに登録するのが良いです。
私が今までお世話になったことのある会社の一部を紹介します。
- JACリクルートメント
- ロバート・ウォルターズ・ジャパン
- ビズリーチ
- ランスタッド
- リクルートダイレクトスカウト (旧CAREERCARVER)
- リクナビNEXT
- Doda転職エージェント
中でも私の一番のおすすめは、JACリクルートメントです。
外資系を狙う方にはおすすめです。
私は今までJACリクルートメントの紹介で転職したこともありますし、20名以上のJACリクルートメントの方々とやり取りをしたことがあります。
JACリクルートメント人たちは、本当に皆さん親切でよい人が多いです。
私の数度の転職の中で、JACリクルートメントのOさんは特に印象に残っています。
私が50歳で転職した会社は、古い封建主義の会社でパワハラ上司もいてとても苦しみました。
その転職先はJACリクルートメントさんの紹介ではなかったのですが、その時にJACリクルートメントのOさんは声をかけてくれ親身になって相談にのってくれました。
わらにもすがりたいようなつらい気持でしたが、Oさんが応援してくれたことで重い気持ちが楽になりました。
JACリクルートメントのIさんにも、お世話になりました。
当時Iさんは大阪支社にいらっしゃったのですが、案件があると連絡をいただき夏の暑い日に品川のデニーズでお会いしたのを覚えています。
実際、この案件の会社に転職することになりました。
そして転職してからも、いろいろと心配してくれて連絡をくれました。
というわけでJACリクルートメントは私のお気に入り、おすすめです。
またリンクトイン(Linked In)にも登録しましょう。
特に外資の採用担当者の多くが見ていますので、外資を狙うならば必須です。
日本の企業の転職であれば、Doda転職エージェントに登録して、カウンセリングを受けてみてはどうでしょうか?
業界情報や今の傾向なども教えてくれるはずです。
人材紹介会社の人は忙しいです。
人材をさがしてくれと依頼がくると、案件にあった人を探しだします。
そのタイミンングを逃さないように、多くの転職サイトに登録しましょう。
③面談する
転職サイトに登録しておくと、会社から依頼をうけて人材をさがしている担当者(リクルーター)が、あなたの職務経歴書をみて紹介したいと思うとメールやチャットなどで連絡がきます。
そういった場合は、丁寧に返事をして先方が求めてきたら面談をします。
前向きな気持ちで明るく話をします。
人材紹介会社の担当だからと偉そうな態度をとってはいけません。
その時から、すでに面接の一部がはじまっているというくらいの気持ちで接しましょう。
自分に自信をもって強みをアピールすることも大切です!
すぐに求めている人材のJD(Job description=役割や業務内容がかかれた文書)を送ってくれる時もあるでしょうし、最初は電話やZOOMなどのオンライン面談かも知れません。
仕事の内容を聞いて「何で自分なのだろう」と思うこともあるかもしれませんが、断らずに紹介してもらうことが大切です。
実際に人材を求めている会社の担当に話を聞くととても良かったりすることもありますし、断ることはいつでもできるので紹介をまず受けてつなぐことです。
無下に断ったりすれば、その担当者(リクルーター)は二度とあなたを紹介したいとは思わないでしょう。
また人材紹介会社の人と話をすることは、転職市場がどんな状況か、あなたの探しているような募集は多いのか少ないかなど市場を知る良い機会にもなります。
④リスト化する
やり取りのあった人材紹介会社の人とは、もしその案件が転職に結びつかなかったとしても良い関係を維持しましょう。
あなたにあった案件が、いつどの人材紹介会社に来るかわからないからです。
もし人材紹介会社の人に人材をさがしてくれと依頼があった時に、人材紹介会社の人が「ああ、そういえばこんな人いたな」と、あなたを思い出してくれれば転職の機会につながるかもしれません。
そして今までやり取りのあった人材紹介会社の人はリスト化しましょう。
こちらからコンタクトできるようにしておくのです。
私は今までご縁のあったリクルーターのリストを大切にして、変更があるとアップデートしてきました。
もう100人以上のリストがあります。
人材紹介会社の人にとっても、手持ちの人材があれば嬉しいのです。
ご縁を大切にしましょう。
⑤アップデートする
あなたが移動したり役割が変わったりで、キャリアの変更があったら職務経歴書を最新の内容にアップデートします。
その際には転職サイトの情報も最新にアップデートしましょう。
そしてリストをつかって、人材紹介会社の人にも「内容を最新のものにしましたので、お送りします」という形で最新の職務経歴書を添付してメールしましょう。
職務経歴書はPDFにして、メールは一斉配信ではなく個別に送ります。
近況報告にもなりますし、あなたにあった案件があった特に思い出してくれるかもしれません。
また本格的に転職活動をする際や、今いる会社を辞めなければならない状況が来た場合には「転職活動をしている」、「良い案件があったら紹介してください」と連絡しましょう。
そうすると今まで関係を維持していた人は、積極的に動いてくれます。
これが、50代で転職を3回した私の成功の5ステップです。
50代の転職で給与はどうなるか?
50代で転職すると給与はどうなるのか気になるところですよね。
まず現在の給与の平均ですが、厚生労働省の資料によると50代男女合計の平均年収は、約520万円となっています。(男性が679万円、女性が320万円)
男性の場合では、55~59歳でピークを迎えて、定年を迎える60~64歳で大幅に減少します。
再雇用時の年収ダウンが影響しているのでしょう!
そして50代で転職した人の年収の変化をみると、以下のようになります。
- 1割以上の増加 29.7%
- 1割未満の増加 14.2%
- 変わらない 26.3%
- 1割未満の減少 11.6%
- 1割以上の減少 28.9%
ソース:厚生労働省
増えた人が43.9%で減った人が40.5%ですから、半分半分というわけですね。
50代の転職市場が熱い、50代の転職で年収アップも十分可能というこんな声がありました。
私も転職で給与はあがりました。
50代の転職で給与が下がる場合について、こんな声も。
同じ50代の転職でも、50代の転職で給与が上がる人と50代の転職で給与が下がる人で明暗がわかれるということですね。
いったい何が50代の転職の明暗をわけるのでしょうか。
50代の転職に成功する人と失敗する人の分かれ目
1ついえることは50代の転職で給与が上がる人にせよ、50代の転職で給与が下がる人にせよ、転職市場で提示されるのが、今の市場でのあなたの客観的価値だということです。
採用する側から考えればよくわかります。
誰かを採用しようと考えた場合、大切なポジションで給与が高くても必要なら払いますし、誰でもいいから雇っておこうという程度の意識であれば、高い給与は望めないでしょう。
そして30代と50代で同じ給与で同じ業務をしてもらうなら、間違いなく30代を採用するでしょう。
50代の転職を成功させるためには、常に自分を磨くことが大切です。
50代だからこそできるスキルやノウハウがあれば、給与アップでの転職も十分可能です。
また前向きじゃない転職は失敗します。
今の会社が嫌だから転職したいという動機でもいい。
でも「今の会社から逃げたいから仕方なく転職したい」という気持ちではダメです。
その雰囲気が伝わります。
「今の会社からでて、新しい人生を切り開くぞ!」といった前向きな姿勢でいると転職が成功する確率は高まるでしょう。
これも採用する側から考えればよくわかりますよね。
50歳からの転職の現状
50代での転職は少ないのではと思う方もいらっしゃるでしょう。
でも実は50代の4人に1人は転職経験があるそうです。
人生100年時代を迎えて終身雇用も崩壊し、1社だけで社会人としてのキャリアを終えるのが難しくなったのだと思います。
やむを得ず転職する人やチャレンジしたくて転職する人などの状況はいろいろ違うと思いますが、転職するにせよ転職しないにせよ早めに準備をしておくことにこしたことはないのです。
私が紹介した【50代の転職術】50代で転職を3回した私の5ステップは、実際に私が実践して3回の転職を成功させた方法です。
十分に再現性のある方法だと思います。
そのほかにも50代で転職する方法はいくつかあります。
リファラル転職
今までの実績や能力、人柄などをかわれて友人や知人から誘われての転職です。
知っている人からの紹介なので安心感がありますね。
一方で、紹介してくれた友人や知人の期待を裏切らないことも大切です。
ハローワーク
ご存じハローワークで求人をさがすことができます。
年齢を絞りこんでの求人検索や就職相談などもできます。
最近はハローワークにもマイページができるなど少し進化しています。
ただ50代後半の平均年収をこえるような求人をみつけるのは、なかなか難しいです。
50代の転職のまとめ
50代でも転職することは十分可能です。
転職を考えている方は、私が紹介した【50代の転職術】50代で転職を3回した私の5ステップを試してみてください。
まずは人材紹介会社にレジュメを登録しましょう。
- JACリクルートメント
- ロバート・ウォルターズ・ジャパン
- ビズリーチ
- ランスタッド
- リクルートダイレクトスカウト (旧CAREERCARVER)
- リクナビNEXT
- Doda転職エージェント
そして50代の転職を考える時には60歳以降の働き方も視野に入れましょう。
人生100年時代において、50代は60歳定年後の人生を輝かせるための大切な準備期間です。
転職も人生後半戦の準備のひとつとして、自分の市場での価値を理解して前向きにチャレンジする精神で取り組みましょう。
60歳定年後を迎えたときにあわてないように、転職にしろ、ひとり社長にしろ「早めに動く」ことが大切です。
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