ブログ始めたら記事を書いていきましょう。
そして記事を書くときに必ずしなければならないのが、キーワード選定です。
キーワード選定はSEO対策の重要なポイントですが、初心者にとってはよくわからないものですね。
- ブログのキーワードとは何か?
- なぜキーワード選定が必要なの?
- ブログのキーワード選定の手順は?
- 選んだキーワードをどうすればいいの?
この記事ではブログ初心者がわかりやすいように、図を使いながらキーワード選定について解説します。
ブログのキーワードとは何か?
まずはブログのキーワードとは何か?というところからはじめましょう。
人は何かを検索するときに、言葉を入力します。
この入力する言葉がキーワードです。
そして検索するときに使うキーワードには、その人がなぜ検索したか「検索意図」が隠れています。
多くの場合は、何かを知りたい、調べたいなど、困りごとを解決したいときに検索しますね。
例えば「定年」と検索したとします。
この「定年」というキーワードの背後には、以下のような様々な検索意図があります。
- 定年の意味を知りたい
- 定年は何歳か知りたい
- 定年後の生活を知りたい
- 定年退職のメッセージを知りたい
- 定年退職のプレゼントを買いたい
- 定年後の生活費を知りたい
- 定年後の仕事を探したい
- 定年後に資格をとりたい
- 定年後の趣味をみつけたい
このようにキーワードには検索意図があり、検索したユーザーの声があらわれているのです。
ユーザーの声を知ることで、ユーザーがどんなことを知りたがっているか、困っているのかを理解することで出来ます。
そして知りたがっていること、困っていることを解決するために記事を書くのです。
- 読まれる記事を書く
- 多くの読者が求めている記事を書く
その鍵になるのがキーワードです。
ブログでキーワードを選定する理由
ブログで記事を書くときにはキーワード選定をします。
ではキーワード選定はなぜ必要なのでしょうか?
キーワード選定をする理由は大きく2つです。
①検索から記事に来て読んでもらう(上位表示を狙う)
②記事に満足してもらう(検索意図にあった記事を書く)
①検索から記事に来て読んでもらう(上位表示を狙う)
例えば「定年後の仕事」についての記事を書くとします。
そこで「定年後 仕事」と検索して記事に来てくれるように「定年後 仕事」というキーワードを使って記事を書きます。
検索をする人になった気持ちで、この「定年後 仕事」のキーワードで検索してみましょう。
検索結果は、約11,000,000 件ありました。
1ページ10件表示されたとして「定年 仕事」というキーワードで検索すると、110万ページ余りの検索結果があるということになります。
また検索結果のページは、転職サイトなどの大手サイトばかりです。
検索結果の何十番目のページに表示されても、クリックされる可能性はありませんし、競合相手が大手では個人では頑張っても勝負になりません。
検索エンジンの結果でクリックしてもらうためには、検索結果の1ページ目に表示されることが必要です。
理由は2ページ目以降になるとクリックする確率がとても悪くなるからです。
以下は検索結果1ページ目の1位から10位までのおおよそのクリックする確率です。
検索結果の1番上に表示されると、約28.5%の人がクリックします。(100人いれば28.5人がクリックする)
それが1ページ目の一番下の10番目に表示されると2.5%まで下がってしまいます。
2ページ目以降だとさらに悪くなり、クリックされる可能性は非常に低くなります。
「定年」といった検索のボリュームが多いキーワードはビッグキーワードといって、もし上位表示ができればたくさんの人が見てくれますが、それだけ競合も多い。
個人での上位表示は無理です。
そこで個人が上位表示をして検索から記事に来て読んでもらうためには、いくつかのキーワードがはいった複合キーワードといわれるキーワードを選ぶ必要があります。
「定年後 仕事」は2つのキーワードが入った複合キーワードですが、これでもまだ上位表示は難しいです。
さらに検索ボリュームが低くて、競合があまりいないキーワードを選ぶ必要があります。
そこで「定年後 仕事」というキーワードに「在宅」というキーワードが加わった「定年後 仕事 在宅」というキーワードを狙います。
「定年後 仕事 在宅」での検索結果が以下です。
検索結果は約4,600,000件に減って、1ページ目には個人のサイトやブログも表示されています。
赤枠で囲った部分は。私のブログの記事です。
このように、いくつかのキーワードでできた複合キーワードを使うことにより、検索ボリュームは少ないものの、個人でも上位表示が可能になります。
こういうキーワードをロングテールキーワードといいます!
これがキーワード選定をする理由のひとつめ、検索から記事に来て読んでもらうという意味です。
②記事に満足してもらう(検索意図にあった記事を書く)
キーワード選定をする理由のふたつ目は、記事に満足してもらうということです。
検索には何かを知りたい、調べたいなど、困りごとを解決したいといった検索意図があります。
「定年」と検索した人は、以下のようなことが知りたくて検索します。
- 定年の意味を知りたい
- 定年は何歳か知りたい
- 定年後の生活を知りたい
- 定年退職のメッセージを知りたい
- 定年退職のプレゼントを買いたい
- 定年後の生活費を知りたい
- 定年後の仕事を探したい
- 定年後に資格をとりたい
- 定年後の趣味をみつけたい
もし「定年」というキーワードで「定年後の仕事」に関する記事を書くとします。
そもそも「定年」というキーワードでは上位表示しませんが、仮に「定年後の仕事」の記事が「定年」のキーワードで上位表示したとしましょう。
そうすると「定年」というキーワードで記事にきた「定年の意味を知りたい人」や、「定年退職のプレゼントを買いたい人」にとっては、「定年後の仕事」の記事は全く違う内容の必要のない記事になってしまいます。
キーワードが「定年後 仕事」ならどうでしょう。
検索のボリュームは減りますが、「定年後 仕事」で検索した人が、「定年後の仕事」に関する記事を読むなら検索意図とあっていて満足する可能性が高まります。
さらにキーワードが「定年後 仕事 在宅」だったらどうでしょう。
このキーワードで検索した人は、「在宅で出来る定年後の仕事」を探しています。
ですから「定年後 仕事 在宅」がキーワードの場合の記事は、「定年後の仕事」よりもさらに具体的な、「定年後の仕事で、且つ在宅でできる仕事」に関した記事であるべきです。
このようにキーワードの数が多くなるにつれて、検索ボリュームは少なるものの、検索意図は明確になってきます。
つまり検索した人が求めている記事を読んでもらうことができるので、記事に満足してもらうことができるのです。
逆を言えば、検索キーワードと異なる内容の記事をかくと上位にも表示されませんし、仮に記事に来ても記事をよんでもらえません。
キーワードの3つの種類
キーワード選定をただしくするには、キーワードの種類と、検索ボリュームや検索意図の関係を理解する必要があります。
キーワードの種類を3つの視点でみていきます。
①キーワードのタイプ
②キーワードの大きさ
③キーワードの数
①キーワードのタイプ
まずは検索意図からみたキーワードのタイプです。
検索意図からみたキーワードには4つのタイプがあります。
- Knowクエリ ― 何かを知りたい
- Goクエリ ― どこかに行きたい
- Doクエリ ― 何かをしたい
- Buyクエリ ― 何かを買いたい
Knowクエリはもっとも多い検索のタイプで、何かを知りたいときの検索タイプです。
Goクエリは、特定のサイトやページのサイトに行きたい時の検索、Doクエリは、何かの行動がしたいときの検索タイプ。
そしてBuyクエリは、何かを購入しようとしているときの検索タイプです。
このようにキーワードは検索意図で4つの検索タイプに分けることができます。
②キーワードの大きさ
次はキーワードの大きさです。
キーワードには検索ボリュームによって大きさがあります。
- ビッグキーワード - 検索ボリュームが大きいがキーワードそのものの数は少ない
(月間検索ボリュームは、1万以上)
- ミドルキーワード - 検索ボリュームは中間でキーワードの数も中間
(月間検索ボリュームは、1,000~1万)
- スモールキーワード - 検索ボリュームが小さいがキーワードそのものの数はい多い
(月間検索ボリュームは、(1,000未満)
ビッグキーワードは「ダイエット」に代表されるような、検索ボリュームが多いものの競合の数も多く、資金力のある企業などが参入しているため、個人では勝負できないキーワードです。
③キーワードの数
そしてキーワードの数です。
1つのキーワードからなるもの、2つのキーワードからなるもの、3つ以上のキーワードからなるもと分類できます。
先ほどのキーワードの大きさにキーワードの数をあてはめると以下のようになります。
- 1つのキーワードからなるもの ― ビッグキーワード
- 2つのキーワードからなるもの ― ミドルキーワード
- 3つ以上のキーワードからなるもの ― スモールキーワード
このようにキーワードには検索意図のタイプ、キーワードの大きさ、キーワードの数があります。
ブログ初心者のキーワード選定のコツ
上手にキーワード選定をして以下の2つの目的を達成しましょう。
①検索から記事に来て読んでもらう(上位表示を狙う)
②記事に満足してもらう(検索意図にあった記事を書く)
2つの目的のためにブログ初心者が選ぶべきキーワードは、ずばり「ロングテールキーワード」です。
以下の図の縦軸は検索ボリューム、横軸が検索意図の明確さです。
赤枠で囲った部分の「ロングテールキーワード」をキーワードに選びましょう。
- 検索ボリュームが少ない(月間1,000以下)
- 検索意図が明確(検索した人が何を知りたいかがわかる)
- キーワードの数は3つ以上
- 競合が少ない(大手の企業が少ない)
恐竜のしっぽのようなのでロングテールキーワードといいます!
ロングテールキーワードを狙った記事をたくさん書くことで、検索意図が明確なアクセスを少しずつたくさん集めることができます。
力の弱い個人、ブログ初心者はロングテールキーワードで記事をたくさん書きましょう。
ロングテールキーワード選定の5つの手順
それではロングテールキーワードを選定する手順を解説します。
①何について記事を書くか決める
②メインキーワード選ぶ
③サジェストと関連キーワードを洗い出す
④月間ボリュームを確認して選ぶ
⑤検索結果と競合を見る
①何について記事を書くか決める
まず何について記事を書くのかを決めます。
あなたのブログのテーマと誰に向けて書くのかを確認しましょう。
より具体的にひとりの読者像を決めます。
その想定読者のどんな困りごとを解決できるか、役にたてるかを考えます。
詳しくは以下の記事を参照してください。
そしてその読者の役に立つ、何についての記事を書くのかを決めましょう。
ここでは例として「定年後の仕事」についての記事をかくことにします。
②メインキーワード選ぶ
「定年後の仕事」に関する記事を書くことにしました。
記事のメインのキーワードを決めます。
メインキーワードとは軸となるキーワードのことです!
「定年後」では何のことだかわからないので、「定年後 仕事」をメインのキーワードにします。
どんな検索状況になっているか「定年後 仕事」を検索してみます。
1ページ目の検索結果は、転職会社などの強い競合がたくさんです。
このキーワードでは勝負できそうにありません。
個人が勝負できるロングテールキーワードを探していきましょう。
③サジェストと関連キーワードを洗い出す
Googleサジェストを洗い出します。
Googleサジェストとは、Googleが過去の検索結果から予測したキーワードです。
Googleの検索窓に「定年後 仕事」とうつと、その下にメインキーワードに関連する可能性が高いと予測される候補のワードが表示されます。
検索結果の一番下には、関連するキーワードが表示されます。
このGoogleサジェストと関連キーワードを「ラッコキーワード」というツールで洗い出します。
ラッコキーワードにアクセスします。
検索窓に「定年後 仕事」とメインキーワードを入力して検索マークをクリックします。
このようにサジェストキーワードが洗い出されて表示されます。
④月間ボリュームを確認して選ぶ
ボリュームが少なく検索意図が明確なロングテールキーワードを選びたいので、検索ボリュームを調べます。
ラッコキーワードで洗い出した全サジェストキーワードをコピーします。
右上の赤枠で囲んだ、「全キーワードをコピー」をクリックします。
次にGoogleキーワードプランナーでサジェストキーワードの検索ボリュームを確認します。
Googleキーワードプランナーにアクセスします。
キーワードプランナーで以下の画面が表示されるので、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
ラッコキーワードで①コピーしたサジェストキーワードを貼り付け、②「確認する」をクリックします。
表示されたら「月間平均検索ボリューム」をクリックして、検索ボリュームでソートをかけます。
すると検索ボリュームの多い順に並びます。
検索意図を考えて検索ボリュームが小さいロングテールキーワード選びます。
今回は「定年後 在宅 仕事」をキーワードに選びます。
⑤検索結果と競合を見る
キーワードを選んだら、実際に選んだキーワードで検索してみましょう。
検索結果を見て、個人で運営しているブログが上位表示しているようであれば、上位表示できる可能性があります。
反対に、国や企業が運営しているサイトや、公式サイト、記事数が多く団体がやっているようなサイトがずらっと並んでいるようであれば個人では勝負できません。
「定年後 在宅 仕事」のキーワードの検索結果は勝負できそうですので、この「定年後 在宅 仕事」キーワードを使って記事を書きます。
キーワード入れ方の3つのポイント
ロングテールキーワードを選んだら、キーワードを記事にいれていきます。
キーワードの入れ方の3つのポイントをおさえましょう。
①キーワードをいれたタイトルを考える
②記事構成とキーワードを入れた見出しを考える
③リード文や記事にキーワードを入れ込む
①キーワードをいれた記事タイトルを考える
記事タイトルに選定したキーワードをいれます。
キーワードを使った記事タイトルを決めるポイントは2つです。
- 検索で上位にくるようにキーワードを使う
- クリックしたくなるタイトルをつける
検索エンジンが読みやすいように、キーワードはタイトルの左端にいれます。
そしてキーワードを入れ込みながらクリックしたくなるタイトルを考えます。
せっかく上位表示しても読者が興味を感じないつまらないタイトルだとクリックしてくれません。
以下の記事も参照してください。
②記事構成とキーワードを入れた見出しを考える
次に記事の構成を考えていきます。
タイトルと記事の内容は、検索意図に対する答えでなくてはなりません。
キーワードが「定年後 在宅 仕事」なのに、記事の内容が在宅ではない定年後の管理人の仕事や運転手の仕事では読んでくれません。
読んでくれないどころか、あなたのブログを二度と訪れてくれなくなるでしょう。
記事の構成はH2見出しを基準に考えていきましょう。
以下が基本のパターンです。
そしてH2見出しにもキーワードを入れていきます。
見出しの使い方に関しては、以下の記事を参照してください。
③リード文や記事にキーワードを入れ込む
記事のタイトルと構成を考えたら記事を書いていきます。
記事を書いていく際にも、リード文や本文にキーワードをいれこみます。
記事の流れがおかしくなったり、読んでいて不自然に感じたりするようなキーワードの入れ方は避けましょう。
記事は読者の役に立つために書いているのであって、Googleのために書いているのではありませんから。
せっかく良い記事をかいても、読みにくかったら本末転倒です。
まとめ|ブログのキーワード選定の方法と入れ方
ブログ始めたら記事を書いていきましょう。
そして記事を書くときに必ずしなければならないのが、キーワード選定です。
キーワードには検索意図があり、検索したユーザーの声があらわれているのです。
キーワードの検索意図をしって、個人が勝負できる正しいキーワード選定すれば、多くの読者が求めている読まれる記事をかくことができます。
あなたのブログのテーマのロングテールキーワードを選定して、読者の役に立つ記事をたくさん書きましょう。
記事を積み上げていくことで、検索意図の明確なアクセスが少しずつ集まってきます。
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