70歳定年は無理?50代が70歳定年を考える3つのポイント

70歳定年

70歳定年は無理です

定年退職が70歳になるのはいつからですか?

定年退職70歳?ふざけるな!いつまで働くんじゃー?

70歳が定年になると何が変わるのでしょうか?

70歳が定年になるというのは、50代にとってどういう意味をもつのでしょうか?

人生100年時代、70歳定年は歓迎すべきなのでしょうか?

えっ!70歳まで働くの?と気が遠くなる人もいるかもしれません。

でも人生100年時代、70歳定年の時代はすぐそこまできています。

親の世代のように60歳定年後は年金で悠々自適の生活は不可能です。

人生100年、定年70歳を生きた先例はほとんどありません。

そして昭和生まれの50代は、この問題を避けては通れません。

50代は、70歳定年をどう考えていけばよいのでしょうか?

KOHEI

70歳定年という響きは、なにか恐ろしいですね!

目次

70歳定年をどう考えるべきか?

50代は、この70歳定年にどう向き合えばいいのか。

私の考えは、ズバリ!

「60歳以降、定年後の人生を会社に面倒をみてもらう考えは捨てる」です。

その理由は、3つあります。

70歳定年を考える3つのポイント
  • 生き方:自分の人生は自分でコントロールしたい
  • 働き方:やりがいのあることをして働きたい
  • お金:年金だけには頼れない

人生100年時代、50代にとっての勝負はこれからです。

人生後半戦を輝く人生にするためには、「60歳以降の人生を会社に面倒をみてもらう考えは捨てる」

が正解だと私は思います。

70歳定年の根拠:通称「70歳就業確保法」

なぜ70歳定年がいわれるようになったのでしょうか?

その根拠のひとつとなっているのが高年齢者雇用安定法、通称「70歳就業確保法」の改定です。

高年齢者雇用安定法が2021年4月1日に改定されました。

この改定により労働者を60歳まで雇用していた会社は、以下のいずれかの措置を取る努力義務が課せられました。

高年齢者雇用安定法が2021年4月1日に改定のポイント
  1. 70歳までの定年引上げ
  2. 定年制そのものを廃止
  3. 70歳までの継続雇用制度の導入
  4. 70歳までに継続的に、業務委託契約を締結する制度の導入
  5. 70歳までに継続的に、事業者が自ら実施する社会貢献事業、あるいは事業者が委託・出資等をする団体が行う社会貢献事業に従事できる制度の導入

この改正は大企業に対する努力目標ですが、いずれ中小企業にも広がっていくと思われます。

現在は多くの会社で「60歳定年」で会社をいったん退職してから、期間1年の契約社員として再雇用して65歳までの雇用を確保するという再雇用制度をとっています。

今回の改定案でいけば、「③70歳までの継続雇用制度の導入」が再雇用制度にあたるので、再雇用を70歳まで延長するという方向に行くのだと思います。

でも60歳で結んだ再雇用契約を70歳まで同条件でそのまま延長する保証はありません。

60歳で結んだ65歳までの再雇用契約はいったん65歳で終了し、65歳でさらに70歳までの2回目の再雇用契約を新しい条件で結ぶということになるのかもしれません。

この場合、1回目の再雇用契約で半減する給与は、2回目の再雇用契約でさらに半減するリスクもあります。

こうなると今まで会社に貢献してきた自負のある人にとっては、耐えられる金額ではないでしょう。

また今回の改定でさらに注目したいのは「④70歳までに継続的に、業務委託契約を締結する制度の導入」です。

これは60歳定年で退職した後は個人事業主等として独立し、契約社員として雇われて働くのでではなく業務委託契約を結んで働くという制度です。

業務はそのままでも雇用されるということではないので、新しい働き方といえます。

健康機器大手の「タニタ」などがこういった制度を導入し始めています。

KOHEI

個人事業主で生き生き働ければなら自由度もまして良いですね!

今回の改定から見えてくるのは、「70歳まで全社員を面倒見るのは無理」、「定年後は自分で働いてほしい」という国や会社の本音です。

70歳定年を視野に会社は働く機会を与える努力はするものの、「自分で考えてください」ということです。

70歳定年に関するある調査

一般社団法人定年後研究所(徳丸英司所長)が、定年制度のある会社に在籍する40歳から64歳の男女516人に「70歳定年に関する調査」を実施しました。

これによると70歳定年を歓迎すると答えた人が、42.6%、戸惑い・困惑を感じる人が38.2%、歓迎できないが19.2%だったそうです。

一般社団法人定年後研究所「70歳定年に関する調査」
ソース:一般社団法人定年後研究所「70歳定年に関する調査」

戸惑ったり歓迎できないといった、必ずしも喜んでいない人が半数以上ということですね。

一方で「70歳定年」が実現した場合の65歳以上の働き方についての質問では、45.7%が「今の会社で働き続ける」ことを選択すると回答。

さらに今の会社で働くことに不安があるかという質問では、96.1%が70歳まで今の会社で働くことに「不安あり」という回答になっています。

70歳まで今の会社で働くことの不安
ソース:一般社団法人定年後研究所「70歳定年に関する調査」

なかなか意味の深い結果だと思います。

「70歳定年に戸惑う、結果的には今の会社で働くだろう、でも不安ばかり」

「今の会社で働くことに不安があるが、ほかに選択肢がないからやむを得ずに働く」

仕方なく今の会社で70歳まで働く

これでいいのでしょうか?

働き方は、人の人生の幸福度を左右する大きな要因です。

この働き方からは人生後半戦が輝くものになる気配は感じません。

60歳からは人生のクライマックスである林住期なのですが・・・

70歳定年で年金はどうなるか 

70歳定年問題にいつも関係してくるのは、年金のことです。

70歳まで働かなければならない理由が老後のお金のことだからです。

ご存じのように年金受給開始年齢は、2013年から2025年にかけて段階的に60歳から65歳に引き上げられています。

この年金と連動する形で、雇用確保の努力義務も60歳から65歳に引き上げられたわけです。

そして高年齢者雇用安定法の2021年4月1日の改定で、雇用確保の努力義務は65歳から70歳に引き上げられました。

これが何を意味するのか?

それは年金受給開始年齢の70歳までの引き上げだと思います。

KOHEI

私見です!私は昭和40年生まれですが、私の年代は65歳でギリギリ乗り切れるかどうかというところかもしれません。

年金受給開始年齢が70歳まで引き上げられるということは、ほとんどの人が70歳まで働く時代になるということです。

そして「70歳まで働く時代」は、すぐそこまで来ています。

50代が70歳定年を考える3つのポイント

50代が70歳定年を考える時には、以下の3つのポイントを意識しましょう。

70歳定年を考える3つのポイント
  • 生き方:自分の人生は自分でコントロールしたい
  • 働き方:やりがいのあることをして働きたい
  • お金:年金だけには頼れない

70歳定年を考えるポイント①生き方

先ほどの70歳定年に関する調査では、

仕方なく今の会社で70歳まで働く

といった気持ちが見え隠れしていました。

70歳まで再雇用制度を使って、会社で働くことは幸せでしょうか?

会社に依存することは大きなリスクがあります。

自分の人生を自分でコントロールできないからです。

もし会社がなくなったらすぐに困りますし、不本意な人事異動や給与引き下げなどもあるかもしれません。

こんな不安をかかえたまま70歳まで会社に依存して生きていきますか?

もし70歳まで再雇用で働けたとしても、70歳で会社を辞めたとき、どんな気持ちでしょうか?

燃え尽きているのではないでしょうか?

自分の人生は自分でコントロールしたいですね。

会社が主役なのではなく、自分が主役の人生を生きましょう!

50代は人生後半戦を輝かせるための準備期間です。

60歳定年で安易にそのまま再雇用制度を選択するのではなく、人生後半戦をどのように生きたいかを考えることが大切です。

70歳定年を考えるポイント②働き方

2021年4月1日に改定された高年齢者雇用安定法から見えてくる、国と会社の本音は、「60歳定年後は自分で働いてほしい」ということです。

70歳までみんな働く時代は、会社にたよらない働き方が良いです。

仕事がつまらなければ人生もつまらないものになります。

そのためには、自分で稼ぐ力をつけることです。

60歳定年という機会に退職した後は個人事業主などとして、会社と業務委託契約を結び独立するところからスタートできるのであれば、それも良い選択だと思います。

「働くこと=好きなこと=ワクワクすること=生きがい」になる働き方をしましょう。

50代は今までの人生を見つめ直し、好きなこと、ワクワクすることで働くための準備をしましょう。

70歳定年を考えるポイント②お金

年金に関して2019年に金融庁が発表した報告書の中で、「人生100年時代には老後資金が2,000万円不足する」という試算が人々の大きな反響を引き起こしました。

この試算は、男性65歳、女性60歳、夫婦2人30年生きた場合の資産です。

人生100年ならば、さらにお金が必要です。

そして年金受給開始年齢が70歳まで引き上げられるのも時間の問題でしょう。

人生100年時代は、70歳までみんな働く時代です。

60歳定年後は年金で悠々自適も、65歳まで再雇用後は年金で悠々自適も無理があります。

60歳定年で再雇用制度を選択し65歳でさらに再雇用制度を選択した場合、大幅な給与の減少は避けられないでしょう。

しかもサラリーマンは、労働した対価としてお金をいただいています。

こういった働き方の場合、下がった収入を戻すのはほぼ不可能です。

そして1つの会社に収入源をたよるのも、また危険です。

人生100年時代は、老後資金に対する考え方を変える必要があるのです。

自分で稼ぐ力をつければどうでしょう?

自分の頑張り次第で年収をあげることは可能ですし、収入源を複数持てばいきなり収入がなくなるといったリスクも下げることができます。

好きなこと、ワクワクすることを仕事にして稼ぐ力をつけて、自分が働きたい時まで長く働く。

そうすることでお金の心配もさがっていくはずです。

まとめ|70歳定年は無理?50代が70歳定年を考える3つのポイント

70歳定年に向き合うためには、60歳以降の人生を会社に面倒をみてもらう考えは捨てましょう。

そして考えるポイントは3つあります。

70歳定年を考える3つのポイント
  • 生き方:自分の人生は自分でコントロールしたい
  • 働き方:やりがいのあることをして働きたい
  • お金:年金だけには頼れない

人生100年時代は、70歳までみんな働く時代。

もしかしたらもっと長く働く時代かもしれません。

人生100年時代、70歳までみんな働く時代は、「働くこと=好きなこと=ワクワクすること=生きがい」で働いて自分が主役の生き方をすべきなのです。

そのためにも50代は人生後半戦の準備をしましょう。

昔とちがってインターネットがあり、リモートワークの普及した今は、「パソコンひとつ、自分ひとり、自宅で稼ぐ」ことも十分可能です。

サラリーマンで居続けながら、定年後をみすえて「自分で稼ぐ力をつける」ベースを築きましょう。

いつまで働けばいいんじゃー!

KOHEI

定年は自分で決めたいですね!

動画で見る|50代が70歳定年を考える3つのポイント

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